【2006年シーズン】J2オールスターズ、散る

2006年シーズンは3シーズンぶりのJ1での戦いとなりました。

 

2005年はJ2を圧倒的な力で勝ち抜き、柱谷監督3年目で戦術も浸透していたこともあり、即戦力補強はほとんどなく、まさにJ2オールスターズでどこまでできるか、期待と不安の中のスタートとなりました。

 

GMも兼任していた柱谷さん、2005年の実績もあり、J1でもいける自信があったんでしょうね。

 

しかし、結果としては降格。

残念なシーズンでした。

 

順位表がこちら。

●2006年J1リーグ総合順位表

2006J1リーグ(京都・C大阪・福岡J2降格)
順位 チーム 試合数 勝点 得点 失点 得失点
1 浦和レッズ 34 72 22 6 6 67 28 +39
2 川崎フロンターレ 34 67 20 7 7 84 55 +29
3 ガンバ大阪 34 66 20 6 8 80 48 +32
4 清水エスパルス 34 60 18 6 10 60 41 +19
5 ジュビロ磐田 34 58 17 7 10 68 51 +17
6 鹿島アントラーズ 34 58 18 4 12 62 53 +9
7 名古屋グランパスエイト   34 48 13 9 12 51 49 +2
8 大分トリニータ 34 47 13 8 13 47 45 +2
9 横浜Fマリノス 34 45 13 6 15 49 43 +6
10 サンフレッチェ広島 34 45 13 6 15 50 56 -6
11 ジェフユナイデット千葉 34 44 13 5 16 57 58 -1
12 大宮アルディージャ 34 44 13 5 16 43 55 -12
13 FC東京 34 43 13 4 17 56 65 -9
14 アルビレックス新潟 34 42 12 6 16 46 65 -19
15 ヴァンフォーレ甲府 34 42 12 6 16 42 64 -22
16 アビスパ福岡 34 27 5 12 17 32 56 -24
17 セレッソ大阪 34 27 6 9 19 44 70 -26
18 京都パープルサンガ 34 22 4 10 22 38 74 -36

 

上位陣には全く勝てず、さみしいシーズンでした。

 

そんな中でも一番悲しかった試合は、いきなりですが、開幕戦のマリノス戦と第2節の川崎フロンターレ戦です。

 

自分語りになって恐縮ですが、よろしければ読んでください。

 

当時私は大学生で、冬休みを利用してリゾートバイトとして泊り込みで長野のホテルでアルバイトをしていました。

 

当然スカパーなんて見られる環境になく、今みたいにスマホで見るなんてこともできないわけです。そもそもガラケーでした。

 

それでもサンガの試合が見たくて、周りをあたっていると、、、

 

なんとバイト先ホテルの社員のおっちゃん(以下、神)が!

開幕戦の相手のマリノス好きではありませんか!

 

しかも寮の自室に神はスカパー環境を整えているではありませんか!

 

しかも神は仕事のため、録画してマリノスの試合を見るというではありませんか!

 

パソコンを持って行っていた私は、DVDに録画してもらい、見せてもらえることになりました。

 

仕事が終わり、先に録画を見終わった神は、結果を悟られないように私にDVDを渡してくれました。

 

見てみると、結果は4-1、、、ぼこぼこでサンガが負けました。

 

それでも、3シーズンぶりのJ1の戦いが見れたことがうれしく、次の試合を楽しみにする自分がいました。

 

そして迎えた翌週の第2節の川崎フロンターレ戦!

マリノス関係ないのに、神は録画してくれたのです!神様ありがとう!

 

前回はマリノスが勝ってうれしいにも関わらず、結果を悟られないように渡してくれた神が、今回はDVDを渡す際に、

 

神「この試合ほんとに見る?」

 

私「そりゃもちろん見ますよ!ありがとうございます!」

 

神「夜遅くまでみて、バイトに寝坊しないようにね。」

 

私「は、はい、、、、」

 

意味深なやり取りをしてDVDを渡してくれました。

その試合がこれです。↓


2006年 川崎フロンターレ 第2節 怒涛の7得点

 

神様、ありがとう。最後まで見ましたよ。涙

 

 

こんな試合がシーズン通して結構ありました。

しかし!こんな試合ばかりではないんです!

 

今度は最高の試合です!

第18節 8月19日 アビスパ福岡戦@博多の森

 

こちらは夏休みを利用して、1人で博多の森に乗り込みました!

JRの青春18切符で夜行電車で博多まで行き、ボッチ応援ですよ!

 

その試合がこちら。↓

画質が荒いですが、映像が残っていてありがたい。


J1第18節アビスパ福岡vs京都パープルサンガ

 

ゴール裏は大興奮で、ボッチだった私も仲間に入れてもらえました。

思い出深い試合です。

こういう試合に出会ってしまうと、サポーターはやめられないですね。

 

 

話は2006年シーズンの流れにもどりますが、夏に柱谷さんが解任になり、コーチの美濃部さんが監督になりました。

 

同じ頃にアレモンとリカルドの契約を解除して、アンドレとピニェイロを獲得、角田や手島も復帰してくれましたが時すでに遅く、雨の万博でガンバに負けて降格が決定しました。

 

チームの低迷は監督の責任。

 

サッカー界ではすぐに監督の職を追われてしまいますが、柱谷さんはGMも兼任し自ら自分のクビをきることは難しかったのかもしれません。

 

しかし、柱谷さんはトップチームだけでなく、ユース年代の育成や、スタジアム建設にも尽力してくれた功労者であり、監督の器があった方だなと個人的に思っています。

 

2006年にもし柱谷さんが辞めず、長期政権を担っていたら、GMで残っていたら、

この先の昇格・降格を繰り返す歴史や、

よくわからない監督が就任したり、

10年もJ2にどっぷりつかるような低空飛行、

J3降格危機はなかったんじゃないか?

 

と違う未来を想像してしまいます。


BRAVO


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