2007年の広島との入れ替え戦を制し、1年でのJ1復帰を果たしたサンガ
2005年のJ1挑戦は、柱谷監督のもとで戦術の浸透したJ2オールスターズで挑み玉砕しましたが、今回は考え方を180度転換し、監督とGMを兼務する加藤さんが強力補強を敢行しました。
センターラインを中心に前線には鹿島からあの柳沢敦
ジェフから日本代表経験のある佐藤勇人
ガンバから闘えて、チームを鼓舞できるシジクレイ
見事な補強としか言いようがない。
柳沢は鹿島で出場機会を失っていたところを声をかけ、戦力としはもちろん集客面でも
抜群の効果がありました。
佐藤勇人はジェフともめているところを声をかけ、サンガサポーターもなんで獲得できたの?って感じだったように思います。
他にもFC東京でなかなかレギュラーを掴めない増島をレンタル、のちに完全移籍で獲得し、こちらも女性客獲得に大成功
GK水谷は福岡でバリバリやっていて柏で出場機会を失っていたところを獲得し、平井さんと熾烈なレギュラー争い
素晴らしい補強でJ1仕様にサンガをリニューアルしてのJ1挑戦となりました。
シーズン序盤は順調に勝ち点を獲得していましたが、夏ごろに徐々に失速
しかしここからの補強がすごかった!
加入後、北京オリンピックに代表キャプテンとして出場する水本裕貴を獲得するのです!
こちらもオリンピック出場を目指すもガンバで出場機会を失い、当時のオリンピック代表監督の反町さんがクラブでレギュラーであることを条件に挙げていることに目をつけ、見事に獲得
パウリーニョがけがで離脱するや、清水エスパルスで長谷川健太監督の下で構造外になっていたフェルナンジーニョを獲得
もうGMとしての補強は優秀すぎます加藤さん。
2005年の昇格に貢献し、降格しても残ってくれたパウリーニョも詳細は知りませんが、起用法などで揉めて移籍させてしまうなど、サンガサポーターにとっては痛みを伴うメンバー入れ替えとなりました。
シーズンの方はJ1でレベルが高いから観ていて楽しいっていう感覚で、シーズン序盤こそ攻撃的な采配が見られましたが、順位の下降とともにCB4人を最終ラインに並べたり、増島の右SB起用によるロングスロー多様など、なんとか勝ち点を稼いでいくような試合が続きました。
結果としては、残留圏まで落ちることはありませんでしたが、最終節の1つ前、第33節大宮戦で林丈統の同点ゴールで何とか残留を決めました。
これはこれで楽しく、サポーターにもチームにも、何かを成し遂げたような雰囲気がありましたし、最低限の目標は達成した!というシーズンでした。
私自身も、何とか残留し、来年もJ1でできることにうれしさを感じ、喜んで最終節の清水戦を観戦しに行ったのを覚えています。
結果は清水に1-3でぼこぼこにされ、サンガの弱さを感じたのを覚えています。
この試合に関しては、ゴールよりもホームスタンド側のタッチライン際で2人に囲まれても清水の岡崎がボールを取られず、体が強いなぁと感じたのが印象に残っています。
さて、2008年は実績・経験・人気のある選手がたくさん加入してくれたシーズンとなりました。
この頃からずっと疑問に思い、年を重ねるごとにその疑問はどんどん大きくなっていることがあります。
サンガに加入する選手は、
・サンガの方に熱く誘ってもらった!
・サンガのヴィジョンに共感した!
といったことを加入後に語ってくれます。
しかし、その熱く誘われ、サンガの将来・ビジョンに共感してくれた素晴らしい実績や将来性を持つ選手は、下降線をたどったり、成長が止まったり、時には怒りながら出て行ったりする傾向にあります。
記憶に新しいところでは、
柏から加入したGK菅野さんは、あんなにサンガのために尽くすと語っていたのに、なぜコンサドーレに行ってしまい、帰ってこないのでしょうか。
なぜチームに尽くしてくれたチーム得点王山瀬は京都から契約満了提示なのか。
キャプテンを務めた選手は、なぜチームを去っていくのか。
超高校級の岩崎はなぜ活躍できなかったのか。
(※これは布部のせいか。)
これはなぜなんでしょう。
何が問題なんでしょうか。
きっと同じ疑問を持っているサンガサポーターは多いはず。
個人的には、佐藤勇人が2008年第33節大宮戦で引き分けて残留を決めたときに、喜ぶチーム・サポーターに違和感を覚えた、といった旨の発言を著書に残しています。
このサンガに抱く私の大きな疑問の始まりは、2008年の大宮戦の引き分け後の佐藤勇人が抱いた違和感と、最終節清水戦のひどい試合に始まりがあるように思います。
ちなみに、佐藤勇人の著書です。
サンガ時代のテーマが「苦悶」っていう。
サポとしては、辛い。
amzn.to