2024シーズン開幕戦を終えて
開幕節柏レイソル戦を終えて、今年はどうなるんでしょうね。
まず開幕戦のメンバーは、前年をベースに前線にマルコ・トゥーリオ選手、左SBに鈴木冬一選手を起用し、若手の平賀、安齋選手をサブに入れるあたりに曺監督らしさが見られた構成となった。
試合内容は「我慢比べのような試合」と曺監督が試合後に表現したが、個人的には攻め手がなく受け身になり、失点してからのドタバタ劇という前年との変化のなさに、不安が残る試合に感じた。
安齋選手のデビュー戦劇的同点弾は喜ばしいが、これでいいのか?と。
柏のサヴィオ選手のシュートはスーパーだったが、福田選手はあと一歩、二歩詰められなかったのか?
雨でピッチコンディションが悪く、前線に放り込むなら、前線のセンターは山崎選手に早めに切り替えても良かったのでは?
安齋選手のゴールは素晴らしいが、レイソルが試合終盤に失点するのは昨年もよくみたシーンであり、勝たなければならない相手だったのでは?
と、いろいろ問いたい。
結果だけを見れば、負け試合を引き分けにでき、さらには安齋選手の劇的ゴールと平賀選手の躍動感で最初の80分が薄らいでいるが、この試合運びで2024シーズンを戦っていくのかと思うと、先が思いやられる試合となった。
曺監督のインタビューでの、「去年の開幕戦と比べれば、戦う気持ちやファイティングスピリットは見違えるようによくなった」という部分は共感できる。
去年の開幕戦と比べれば、今年のチームはある程度J1でできるチームだという自信やリーグへの慣れのようなものを感じた。
ただサポーターが求めるテンションはそんなレベルではない!
柏戦のラスト10分の勢いや熱さであり、そこにフットボールの魅力があると信じている。
置かれた立場や状況、試合展開に関係なく、安齋選手や平賀選手のような気合いに満ちたチームを見せてほしい。
と、うだうだ書いてきたが、柏戦はアウェイの初戦でありピッチコンディションも雨。
ホーム開幕戦の湘南ベルマーレ戦で、今年のサンガは過去最強のサンガを目指すに値するチームだと示してほしい。
2023年総括 よく勝ちよく負けた。これでいい。
【総括】
J1のステージで3シーズン目を迎えた2023年、よく勝ち、よく負けたシーズンとなった。
13位、12勝4分18敗で勝ち点40で前年から勝ち点を4積み上げることができた。
何より勝利が8試合から12試合に増えた点はサポーターとしても嬉しい限りだ。
負けに目を向けても18敗と降格した横浜FCについで2番目の多さとなったが、そこまで気にしていない。
なぜなら弱々しい試合がなかったからだ。
負け試合も溌剌とサンガスタイルで挑み続けることができたことに意味があったシーズンだったと思う。
サンガスタイルを継続できた背景は、1チーム降格のレギュレーションが大きく影響していたと思う。
本来の下位3チームに降格の可能性があれば、最終的には16位ガンバ大阪と勝ち点6差がついているが、シーズン終盤にチーム、監督、選手に与えた影響は大きかったに違いない。
サンガの歴史が物語っている。同じ戦いは選択できなかったであろう。
特にレギュレーションが3チーム降格だった場合、終盤3試合の川崎F、C大阪、横浜FMの上位陣との戦いに、前からプレスに行けていたかは疑問符がつく。
ほぼ降格の可能性がない状態で残りの3戦をサンガスタイルで戦えたからこそ、2勝1分でシーズンを終えれたと思う。
サンガスタイルを出せば、J1でも十分に戦えることを証明した2023年シーズン
ぜひ来季はもう一つ上のステージである一桁順位でサンガスタイルを発揮してもらいたい。
【キャプテン川﨑】
今年のサンガは21歳、クラブ最年少キャプテン就任で始まった。
まず、曺監督らしい人選だったと思う。
将来の遠藤航の育成を目指しているなと、直感した。
川﨑選手と曺さんには時間が限られている。
パリ五輪での選出が有力視され、本人の海外志望もつよい。
順調に行けばパリ五輪後の2024年夏の移籍市場で海外に羽ばたくべき選手だ。
彼の将来、成長のためにここでキャプテンを経験させ、あの経験は貴重だったと本人が感じるだろう。
曺さんからすれば、私が育てた選手としての価値も上がる。
そんな青写真が曺監督にはあったのではないかとファン心に妄想してしまう。
では、シーズンを通しての川﨑選手はどうだったか振り返りたいと思う。
個人の感想としては、開幕戦や負けが混むと、
とにかく表情が硬い。固い。硬直。
眉間に皺を寄せ、険しい表情でピッチに入場する映像が開幕2試合は特に感じられた。
これがキャプテンの重圧か、もっと楽しめ!と老婆心に思ってしまったが、第3節に自ら今シーズンチーム初得点を挙げ勝利に導いた彼は本当にかっこよかった。
さすがキャプテン!そう感じさせてくれた。
ここから次第に硬すぎる表情でのピッチ入場はなくなっていき、チームも勝ちを順調に勝ち点を積んでいったが、ゴールデンウィーク11節の川崎Fから16節の広島戦までの6連敗はサポーター的にはかなり苦しかった。
しかし、連敗中の5月25日、まさかのキャプテン川﨑颯太日本代表選出!
選出を知った時は、サンガのゴールが決まったかのような感覚が脳内を駆け巡った!
サンガ2023年を語る上で最高のビックサプライズでしたね。
改めておめでとう!
そんなビックニュースもありながら連敗は続き、さて我らのキャプテンを気持ちよく勝って、さらには連敗を止め日本代表に送り出せそう!という試合だったアルビレックス新潟戦、悲劇が起こった。
2023年シーズン序盤の絶好調男、新潟の伊藤涼太郎がやってしまった。
自身のシントトロイデンへの移籍が決まっており、彼にとってのJリーグ最終試合で新潟は1-3で負けた状況でロスタイムを迎えていた。
映像がなくうろおぼえだが、伊藤のクロスかパスがサンガにカットされ、最終試合で結果を残したい伊藤がボールホルダーの川﨑に後ろから無謀なスライディングを敢行。
川﨑は怪我をしてしまい、A代表には合流するも別メニュー調整。
結果ペルー、エルサルバドル戦に出場することはなかった。
伊藤選手の気持ちもわかるが、その後彼が2024年に代表に選出され、プレーもしていたが、サンガサポーター心に応援はできない選手となってしまった。
立つ鳥跡を濁した状態で非常に残念な新潟戦であった。
しかし、ここで頭角してきたのが金子大毅選手だ。
個人的に19節以降のチームMVPは彼に違いない。
川﨑に変わってアンカーのポジションに入ると、守備時にいて欲しい場所にいる。相手の起点を潰せる。
攻撃時にディフェンスからもらったボールを相手が来ていても前に向くことができる。
縦パスの意識が高い。
ボールロストが少ない。
そして闘える。
明らかにサンガのクオリティを1段階あげた選手だと思う。
昨シーズンここまでの選手ではなかったと思うので、昨シーズンサブ中心でも腐らず、成長したと思うと感慨深い。
そして金子選手のアンカー起用が固定化され、川﨑キャプテンは一列前のインサイドハーフで出場するようになった。
ファンの掲示板では、曺監督が川崎を海外でアンカーをさせるにはサイズが足りないから1列前で使っている。攻撃力強化のためなどの意見が散見されたが、金子選手のアンカーぎ良すぎた。
川﨑がチームバランスで1列前に押し出された形かと思う。
だが、インサイドハーフの川﨑は果たして代表に選ばれるに値する選手かと問われると、インパクトが足りず、もっと他の選手がいると感じてしまった。
実際に復帰後に代表に選ばれず、Jリーグ勢ではレッズの伊藤選手や広島の川村選手がMFとして選ばれている現状となっている。
それでも未来ある22歳のプレイヤーであることは間違いない。
まずはパリで結果を残し、欧州に羽ばたき、順風満帆の2024年にして欲しい。
そして将来的には遠藤航のように日本代表でキャプテン、リバプールでレギュラーなんて夢を見させてもらえれば最高だな。
がんばれー!!
原大智の夏の加入や、白井の移籍からの福田の台頭、左WGの最適解、豊川の10点、パトの10点など、書きたいことはあるが、時間がないのでまた今度書けたら書こう。
祝残留2022サンガ総括
ワールドカップの日本敗退が決まったので、サンガの総括を載せておこうと思う。
リーグ最終戦を引き分け、コンサドーレ札幌様の多大なるご尽力で最終順位15位でフィニッシュし、プレーオフに回ったサンガ。
プレーオフでは懐かしい大木監督との対戦をなんとか引き分け、残留を手にした。
j2沼へ最後は体半分以上踏み込んだような状態ではあったが、何よりも残留できたことが全てのシーズンだったように思う。
今回は攻守、采配の面から2022シーズンを振り返りたいと思う。
【安定した守備】
・麻田選手の成長
開幕前、2005年の柱谷サンガのように、J1のプレースピードに慣れるまでは大量失点があるだろうな。特に初戦は。
そんな思いを抱きながら開幕を迎えた。
しかし、そんな思いをよそに、開幕戦の浦和に勝利した我らがサンガ。
浦和がコロナの影響などもありフルメンバーでなかったが、とにかくこの開幕戦勝利が若いサンガには大きかった。
年間を通じて失点は38点と少ない方から数えてリーグ3番目は本当に素晴らしい。
チームとしてのプレッシング、若い麻田や井上の成長、上福元の脅威的なセービングなど、挙げればきりがない程にいい点が浮かんでくる。
上福元の大活躍は言わずもがななので触れないとして、麻田が年間を通じてDFの主軸を担ったことの価値が高いと個人的に思う。
メンデスやアピアタウィアの加入で開幕前は麻田がDFのファーストチョイスになるとは思っていなかった。
サンガの歴史で、アカデミーから昇格した選手で、レンタル移籍を経験してサンガの主力になった例は記憶にない。
素晴らしい成長だと思う。
【攻撃面】
・ウタさんの失速
攻撃の形が年間を通じて形成することができなかった。
序盤こそウタカが活躍し、まさに攻撃面では戦術ウタカとなっていた。
周りの意見は様々だったが、個人的には勝ち点が取れているので肯定的ではあった。
しかし、いくらスーパー助っ人と言っても高齢のウタカ、おそらくシーズン中にコロナにも罹り、コンディションもシーズン終盤には下がり、ボールロストやシュートミス、空振り、ドリブル中のつまずきなど、目に見えて悪かった。
シーズン後半の柏レイソル戦には、アディショナルタイムにウタカのボールロストから痛い一撃をくらい、勝ち点を取りこぼしたことを最後に、FWでの序列も下がってしまった。
このようにシーズン終盤は非常に残念ではあったが、ウタカの前半戦の活躍と昨年までの貢献なしに今のJ1サンガはない。
オフシーズンには年俸を考えると放出が既定路線かと思うが、ぜひ残って欲しい。
と書いていたら契約満了のお知らせが、、、
本当に感謝しかない。ありがとうウタカ!
・守備重視のWG
右肩下がりとなったウタカの調子とともに、サンガの得点力不足は深刻になった。
取り分け両WGは前線からのプレッシングを重視して選ばれ続け、攻撃面での怖さを出すことができないシーズンだった。
主な出場選手では、
松田天馬 1点
豊川 2点
武富 4点
宮吉 3点
山田 2点
大前 2点
※敬称略
この6人で14点。
だいたい2.5試合に1点がWGによる得点と考えると、悪くないのか?
例えばサンガファンならみんな大好きな柏の小屋松選手で4点、札幌の駒井選手で3点。
そんなに変わらない。
もっと調べればそれらしい結果が出そうだが、感覚的に小屋松選手のゴールへ向かう姿とサンガの選手では怖さが足りないように感じてしまう。
では、より攻撃的なWGは?となるが、期待したマルティノスはawayガンバ戦で判定や大事な場面でのPKキッカーを任されなかったことにキレてしまい、サポーターも納得の構想外へ。
夏に補強したカリウスはカップ戦で片鱗を見せるもリーグ戦にからめず。
相手に怖さを与える選手は少なかったが、守備で成果を出した代償といったところか。
夏加入のパウリーニョが明らかに相手に恐怖を与えられる存在であったが、監督はあくまでも守備から入り、パウリーニョはジョーカーとしての起用にとどまった。
少し話が逸れるが、将棋では守りは金銀3枚、攻めは銀桂飛車角香車とよく言われるが、今年のサンガは守りに金銀4枚と角を使い、桂馬も自陣で留守番をし、攻めは飛車(ウタカ)と香車(白井)でなんとか形になればというような戦いだった。
【采配】
今年はS Adventureのスローガンで明確な目標はなかったが、最終的には残留が最大の目標となっていたため、残留という結果を残した曺監督の采配に個人的希望はあっても異論はない。
「J1に残留できた」
この事実をサポーターは心から喜んでいい。
12年ぶりのJ1、干支一周、当時生まれた子供は中学生、元号も平成から令和になってしまった。
これだけの時間が過ぎ、J2を2位で昇格したサンガはどのクラブに対しても今年は格下だったという現実を改めて理解する必要がある。
素直に言えば、シーズン終盤のHOME名古屋やセレッソ戦は勝ちに行けよ!と正直思った。
なんてへっぴり腰な采配や。とも
ここで勝てば楽になるのに。とも思った。
でも終わってみればJ1残留。
ありがとう曺監督としか出てこない。
本当にありがとう。
シーズン終了後のアワードパーティでは、曺監督が自身の采配を見直したい的なことをおっしゃったようだが、今年に関しては全て正解だったと自分を信じて欲しい。
何せJ1に残留という結果を出したのだから。
今年はそれが全て。
本当にありがとう!
【来季に向けて】
さあ2023年シーズン、次は12年ぶりではなくJ1二年生として迎えることができる。
今年の前半戦のように、ホームでは勝ちだけを狙って年間通じて戦って欲しい。
また順位表の下を気にする戦いだけはやめて欲しい。
よくJ1では選手の質がサンガは劣るとか、相手は格上だから、、、なんて解説を聞くが、一理はあると思う。
しかし、同じ人間、同じプロ、同じJ1所属の選手、特に日本人選手の実力なんてそこまで変わらないと思う。
スペシャルな部分をそれぞれ持ってプロになっているはずなので、そこをいかに活かしてチーム力にするかの問題かなと。
残念ならがらウタカはいないが、パトリックに一美、パウリーニョ、大学からの木村くんあたりが年間通じて戦えれば、きっと今年とは違う景色が見えるかなと。
フロントに期待してストーブリーグを楽しみ、来季もいい試合を見せて欲しいですね。
サンガ3トップのWG問題
サンガのスリートップの両WG、何とかならないかな。
ここ何試合か山田楓喜選手が務め、浦和戦ではアシスト・ゴールと結果も残しており、並びは右から山田・ウタカ・大前選手で固定されそうなここ数試合です。
役割的に大前選手が中に入ってプレーをして組み立て、山田選手はサイドに開いて受けて右SBと連携してクロスを上げること・自慢の左足でのミドルシュートなどが監督の狙いかと思っています。
これでOKと思うのですが、WGとしてプレーする選手は、ドリブルでの仕掛け、ミドルシュート、サイドの起点、クロス精度、中央の選手へのラストパスなど、とにかく得点に直結するプレーが求められていると思うのです。
ただし、現状のサンガの場合はゴールに直結するプレーの前に守備で破綻しないことが最優先事項になっていて、攻撃にパワーを注げていないと感じるんです。
サンガの場合、WGの候補となる選手は
【ツートップでウタカと近くで活きる型】
・宮吉
・大前
・豊川
【中盤で攻守に活躍型】
・松田(天)
・武富
【サイドバック本職型】※そもそもSBは層が薄くて選択肢として難しい
・白井
・荻原
【攻撃特化型】
・荒木
【WG適正がありそうな気がするが未知数型】
・山田楓
・中野桂
おそらくこのあたりがWG候補になるかと思いますが、どうもWGと言われてもピンッ!と来ないのです。
求められていることが「前線からのプレスで守備組織を破綻させないことを第一として、攻撃にある程度関与できる選手」としたときに
・【ツートップでウタカと近くで活きる型】
・【中盤で攻守に活躍型】
・【WG適正がありそうな気がするが未知数型】
この3カテゴリから2人を毎試合選出して使っているという状況かと思いますが、そもそもWGができる選手は希少で、Jリーグでいえば名古屋の相馬、札幌の金子、同じく札幌からサンガユース出身の駒井選手あたりがイメージにぴったりくるかなと。
最終盤のメンバーとしてはマルティノス選手がベンチに入ってきてくれればOKですが、スタートからWGで輝ける選手が少ない現状の選手層では、現実的に2トップという選択肢を選んでもらえないかと思っています。
昨年までは松田選手と宮吉選手でJ2を乗り切りましたが、二人とも適正ポジションではなく、特に宮吉選手はウタカとの距離が遠いな・・・もったいない・・・と。
といいつつも、どんな相手にも前半は4-3-3で自分たちのやり方で挑む曺監督をリスペクトしています。
また、サンガには必要なこだわりだと思います。
なぜなら、これまでのサンガの歴史を思い出すんです。
負けが込んできたな・・・4バックから3バックに変えるか!
また負けが込んできたな・・・3バックにするか!
失点止まらないな・・・4人センターバックの選手並べるか!
点入らないな・・・・トゥーリオCFで!オリスも並べてツインタワー!
サンガが一番良かったころの3バックで!(天皇杯優勝時2003年)
サンガは伝統的に4バックや!
こんなことの繰り返しでした。
監督の戦術や、一時的な成績に左右されて、やることなすこと右へ左へふらふらと・・・。
たぶん曺監督はサンガの根幹を作るために4-3-3にこだわると思うので、両WGは夏に補強が必須かなと。
なんとかうまく現状の選手でのやりくりと補強で残留してもらいたいですね。
サンガ!2022年シーズン前半折り返し総括!
さて、久々にブログを書きます。
まずは、2021年シーズン悲願のJ1昇格、2022年シーズンをJ1で戦えていることなど、サンガにとって実に素晴らしいシーズンが続いていることがとてもうれしいですね!
サポーター冥利に尽きます!
今回は2022年シーズン前半戦を折り返し、先日の21節アビスパ福岡戦で完敗したタイミングでここまでのシーズンを一旦振り返ってみようと思います。
まずは現在の成績について、21節を終えて、勝ち点24(6勝6分9負)、得点20、失点24で得失点差-4の12位。
個人的には、前年の昇格メンバーに前半戦を通じて試合に絡めている新戦力が上福元、アピアタウィア、メンデス、金子の4選手でよく戦えているが、大黒柱であるウタカを含め得点への匂いがしない前線に危機感を持っているといったところです。
古い話ですが今回のJ1での挑戦は、2006年シーズンと選手構成が似ています。
2006年シーズンは柱谷監督のもとJ2での優勝を引っさげて大きな補強はなく、得点源としてFWアンドレとMFピニェイロを獲得し、あとは角田や手島といった元サンガ選手が復帰してシーズンに挑み、残念ながら降格してしまいました。
第2節には川崎フロンターレに7失点など、プレースピードの違いはサポーターの目にも明らかでした。
今回もJ1初挑戦の選手が多く、開幕戦からしばらくはJ1の個・チームとしての速さに圧倒され、大量失点の試合もあるだろうなと心配すると同時に、シーズン後半戦を迎える頃にチームとしてどれだけ成長できているかがカギになると思いながらシーズンが始まりました。
そんな心配をよそに、開幕10試合で4勝(浦和・神戸・鳥栖・柏)とJ2を2位で昇格したチームとしては上々の滑り出しをすることに成功し、現在降格圏に近いとはいえ、12位にいることは素晴らしい結果だと思います。
またJ1への対応として心配された大量失点も21節までで複数失点は4試合(3節home磐田戦・14節away広島戦・15節away横浜F戦・20節浦和戦)と、守備陣は非常に安定して戦えているという結果を残しています。
しかし、そこにはGK上福元が『神』福本とメディアに言われるほどのビッグセーブ連発がかなり反映されており、DF陣が相手選手に後手を踏んでいるシーンは明らかに昨シーズンより多く、J2との個の力の差をはっきりと示されてしまったかなと思います。
この上福元の活躍も、個人的には前回サンガがJ1を戦った2008年加入のGK水谷選手の大活躍と被るところがあり、ここまでリーグワースト4位の235本のシュートを浴びているチーム状況が、良くも悪くもGKの大活躍を引き出してしまっているかなと思います。
いやしかし、とにかく上福元選手はいい補強だったということに尽きますね。
次に、J1チームと12年ぶりに対戦しての感想です。
サンフレッチェ広島、横浜Fマリノス、この2チームについては、10回やってもそうそう勝てそうにないな。と思わされるくらいチームとして何もさせてもらえなかったですね。鹿島もそうかな。
個の力、チーム戦術、メンタリティ、チームとしての活気のようなところで、DAZNの放送越しにも強さを感じさせられました。
他のチームとの対戦については、一つ転べば勝ちが引き分け、引き分けが負け、その逆も然りといったところです。
J1でも戦えていると感じる一方で、前線からの守備がはまらず、J2では少なかった個で交わされて盤面をひっくり返されるシーンも見られ、及び腰になって全体的にチームとしてのポジションが低くなっていると感じます。
また、走力が売りのチームであるサンガが前半15分頃から走り負けする試合が多く、特にサイドを変えられた際に中盤のスライドが追い付かず、いきなりDFラインとの勝負に持ち込まれる点が気になります。
川﨑や福岡、武田が、「ボールに行かなきゃ・・・」といった具合に頭を下げてからダッシュで後追いする疲弊した姿を見ると、戦術やシステムで何とかしてあげられないものかと思ってしまいます。
そして現在大問題となっている攻撃面ですが、まずはウタカが前半戦序盤に大車輪の活躍を見せてくれたことは、最高でした!
また、個人で点を取ったというより、フィニッシャーを担ったのがウタカというゴールが多く、J1でも頼りになる!と感じさせてくれました。
J2時代には相手のビルドアップを自分でかっさらって、自分で持ち込んでゴールもかなりあったので、そこがないのはJ1だなと感じます。
京都=戦術ウタカと揶揄されたりもしますが、少なくともウタカが点を取れていた4月については戦術ウタカというより京都の戦術といえたと思います。
他のチームも結局チーム得点王が戦術○〇だったりはよくあることだと思うので。
ところがです。
11節名古屋戦のウタカのゴールを最後に、19節札幌戦までウタカにゴールなし。
12節から18節までの7試合で2得点(内1点は川﨑戦のオウンゴール)と深刻なゴール欠乏症となってしまいます。
サポーターとして何がつらいって、得点の匂いが全然しない・・・・。
問題点としては、こんな感じでしょか。
・ウタカに収まらない以前に、キープできそうなボールが来ない。
・遅攻の状態になると崩せない。特にパス精度に他チームと差があるように感じる。
・ウタカ以外の起点がない。
・サイドを突破してセンタリングまでは行けるが、クロス精度が悪い。
・ボックス内の人数が少ない。曺監督の言葉を借りると「秩序の中のカオス」がない。
・ウタカ以外のシュート意識の低さ≒ウタカへ任せたいようなメンタルがピッチに氾濫している
・ウタカ以外にワントップを張れる選手がいない?山崎はどこへいった・・・。
今のこの状態が揶揄される「戦術ウタカ」かと思います。
いい意味でウタカに頼っていないと感じる前線の選手は、山田(楓)と中野(圭)、大前、武富の4選手くらいでしょうか。
俺がやったるで!みたいな心意気だけで半分くらいは解決してしまいそうな気もしますが、そんな簡単なものでもないんでしょうね。
今シーズンの目標はあくまで「残留」、そしてシーズン後半戦の今、チームとしての成長が問われる中、残念ながら右肩下がりの結果と内容です。
浮上のきっかけは、個人的には戦術ウタカからの脱却(ウタカが不要ではなく、戦術的な幅を増やすという意味で)と、選手が一人のフットボーラーとしてのメンタル面の成長により実力を発揮できる状態になることかと思います。
他の低迷するチームでは夏の補強が着々と進められているようです。
サンガフロント陣もよろしくお願いします!
次回は個人の選手にフォーカスして振り返ります。
【2009年】J1定着への強力補強、これがサンガのやり方だ。
2008年シーズン、なんとか残留を決めたサンガは、これからのJ1定着に向けて強力補強を敢行します。
この年から導入されたアジア枠には韓国から李正秀(イ・ジョンス)を獲得。
柏レイソル、東京Vで活躍していたディエゴ・ソウザを多額の移籍金を投じて獲得。
当時、移籍金は5億とも報道され、本気の補強をサンガ、加藤Qさんから感じながらシーズンを迎えることとなりました。
高卒で中村充孝、守田達弥の獲得に成功しており、上々の移籍市場となりました。
サッカーの質としても、前年の終盤に見られた4CB戦術から、堅守速攻をベースに渡邉大剛を主としたサイド攻撃、柳沢を起点とした攻撃、ディエゴをキッカーとしたセットプレーなど戦術面の成長が見られました。
このシーズンの印象的な試合としては、
19節のホーム川崎フロンターレ戦
16節アウェイ清水エスパルス戦を挙げたい。
川崎フロンターレ戦は当時ジュニーニョ、鄭大世、我那覇の強力3トップ、キーパーには日本代表川島、中盤には後の川崎のバンディエラ中村憲剛、ディフェンスは川崎山脈と称される鉄壁で、2009年シーズンは2位でフィニッシュするチームです。
そんな川崎にホームであっさりと矢島卓郎(後にサンガに加入)に先制を許すも、PKで同点とし、まずはアンちゃんのミドルで逆転!
からのディエゴの右足ミドル(利き足は左)でダメ押し!
そして試合中に見たことのないような全力ダッシュでサポーターのもとへ!
熱い!!こういう試合を見てしまうと、ファンになっちゃいますよね。
もう一つはアウェイ清水エスパルス戦
この試合は現地で見ていましたが、前半を1−3で折り返して諦めムードでしたが、高速カウンターからの渡邉大剛!
終了間際ラストプレーでの李正秀弾!
引き分けでしたが実に熱い試合でした!
試合後、スタジアム周辺でエスパルスサポーターが「サンガ強かったなー」と遠くで言っていたことがとても印象に残っています。
シーズン序盤はこんないい試合がよく見られましたが、シーズン終盤戦は順位表の下を見ながらの戦いとなり、
順位に比例するようにディエゴも勝手にポジションを下げていき、最終的にはボランチや最終ライン付近までボールをもらいに来て、戦術もなにもない良い選手を並べただけのディエゴ中心のチームになっていました。
それでも2シーズン続けてJ1に残留し、サンガにとってはホッと胸を撫で下ろすようなシーズンでした。
ただし、加藤さんは本当にお金を使って選手を連れてくるのはうまいですが、ほぼ活躍できずに豊田を夏にサガン鳥栖へレンタルで手放し、ディエゴ・柳沢・パウリーニョの共存が実現できずにパウリーニョと喧嘩別れ?をし、守備は構築できるが攻撃が個人頼みなど、選手を活かせないんよなーという現実を見せられたシーズンでもありました。
また完成したいい選手を獲得できる一方で、後にアルビレックス新潟へ移籍して活躍するGKジャンボ守田や鹿島で柳沢の13番をつけることになる中村充孝などをなんとかJ1でうまく育てられなかったか、、、とも振り返ると思ってしまいます。
第5節:vs ブラウブリッツ秋田 秋田ムキムキ説
遅くなりましたが、第5節のブラウブリッツ秋田戦について書こうかなと。
私は今回もDAZN観戦となりました。
サンガは水曜日に大宮との中断再試合を制し、日曜日に第5節の秋田戦となりフィジカル的に厳しい戦いとなりました。
それでも、昇格組の秋田との個人スキルの差は歴然で、同じスケジュールでやっていれば結果は違ったものになったかなと思います。
それでも負けは負け、切り替えて千葉戦に向かってほしいと思います。
それにしても、今回の秋田は素晴らしいチームだなと感じました。
個人的に感じた良かった点は大きく分けて3点
①フィジカル面の強化がされていること
②チームとしての意思統一がされていること
③「ひたむき」というフレーズがチームにしっくりしていること
①フィジカル面の強化がされていること
DAZN中継でも秋田はフィジカルを鍛えているとの情報があり、試合を見ていても明らかにサンガの選手よりも上半身が逞しく、気になったので調べてみました。
秋田戦のGKを除くフィールドプレイヤーの先発で見てみました。

サンガの背番号23と9、バイス選手とウタカ選手が身長に対して体重があり、フィジカルで優れているのがよくわかります。
秋田の32番増田選手も2.29と驚異のフィジカルですが、やはり外国籍選手にはフィジカル面で助けられるのがJリーグなんでしょうね。
なので、外国籍助っ人二人を除いてみましてた。

日本人のみにすると、秋田が身長で2センチ、体重で1.2キロ上回る結果となり、身長/体重はほとんど変わりなしといった結果になりました。
せっかく調べたのに、特に変わった数値が見つけられなかったので、J1王者川﨑フロンターレの直近の試合メンバーも知らべてみました。

4番6番9番の2点台はジェジエウ、ジョアン・シミッチ、レアンドロ・ダミアンとやはり外国籍選手でした。
では、日本人選手ならどうなるか?

身長は秋田が+0.9センチ、体重は秋田が+0.9キロ、身長/体重はサンガと同じ2.5で秋田が一番(2.49)
せっかく調べたので、多少ですが、やはり秋田はJ1川崎をも凌駕するフィジカルを持っていた!という結論にしておきましょう!
そして、外国籍選手はフィジカル面で間違いなくチームを助けてくれていて、サンガのセンターラインにはバイスとウタカという中心選手がいることを喜びましょう。
私が感じた秋田の胸筋ムキムキ説は、ユニホームメーカがATHLETAで、ピチッと感がプーマよりあるだけかもしれないですね。
でもやっぱりあのピチピチ感、鍛えられているなと感じさせられました。
②チームとしての意思統一がされていること
2点目はこれでもかというくらいのセーフティーな戦い方を実践している点が素晴らしいと感じました。
先制するまでは上がったサイドバックの裏に放り込み、サンガのミス待ち。
結果的には白井選手からボールを奪い先制点につなげています。
先制後は、とにかくマイボールにしたらボールをサイドラインに切る
サンガの最終ラインの裏に蹴りだす。
これまで長くサンガを見てきましたが、ここまで徹底的に意思統一している相手はなかったと思わされるほど、試合を切る、蹴りだして陣地を回復することが徹底されていて、まさにチームとして戦っているなと感じさせられました。
そして、③「ひたむき」というフレーズがチームにしっくりしていること
試合前の監督インタビューから「ひたむき」というワードを使われていて、吉田監督の受け答えも丁寧で、ひたむきさを既に体現されていました。
曺監督を「剛」とすれば、秋田の吉田監督のアプローチは「柔」、その柔らかく実直な姿勢は、選手にも伝わるだろうなと感じました。
正直、サンガにひたむきさってあんまり感じたことがないんですよね。
どこかエリートっぽさがあるというか、殿様サッカー的な部分があるというか。
秋田のチームで戦うぞ!絶対勝つぞ!みたいな部分はやはり曺監督に叩き込んでもらわないといけない部分かもしれないですね。
間違いなくサンガの悪しき伝統だと思うので。
さて、サンガとしては秋田のひたむきなプレーにゴールラインを割ることができず、悔しい敗戦となりましたが、昇格組の秋田を舐めていたわけではなく、中3日で迎えたフィジカルの差と、ちょっとしたミスが得点に直結してしまっています。
ジュビロ戦で中野克選手が泣き
大宮戦で荻原選手が泣き、
秋田戦で白井選手が泣いてはないが、同じようなミスを犯し・・・・
正直、うんざりな失点が続いていますし、プロが何試合も続けてビャービャー泣いてる状況に少し違和感を覚えます。
たぶんこの違和感はパワハラ問題を起こした曺監督が率いているだけに、余計に感じてしまうようにも思います。
個人のミスは責めても仕方がないので、ミスが起きてもチームで声を掛け合って同点、逆転につなげられるような強いチームになってほしいと思います。
泣いてないで自分で挽回してやろう!
ミスして交代させられそうになっても、自分が挽回するから試合に出させてくれ!
そんな意思表示を曺監督にできるようになっているころには、サンガも強くなっている気がします。
あともう1点、勝とう。
大宮戦もトータルで勝ったとはいえ、中断後からでは1-1の引き分けで何となく引き分け気分。
磐田に負け、大宮に勝ったけど晴れ晴れせず、秋田に負け、、、、、千葉に快勝して好循環のまわる4月の戦いにしてもらいたいと思います。
サンガ、がんばれーーー!!!