サンガ!2022年シーズン前半折り返し総括!

さて、久々にブログを書きます。

 

まずは、2021年シーズン悲願のJ1昇格、2022年シーズンをJ1で戦えていることなど、サンガにとって実に素晴らしいシーズンが続いていることがとてもうれしいですね!

サポーター冥利に尽きます!

 

今回は2022年シーズン前半戦を折り返し、先日の21節アビスパ福岡戦で完敗したタイミングでここまでのシーズンを一旦振り返ってみようと思います。

 

まずは現在の成績について、21節を終えて、勝ち点24(6勝6分9負)、得点20、失点24で得失点差-4の12位。

 

個人的には、前年の昇格メンバーに前半戦を通じて試合に絡めている新戦力が上福元、アピアタウィア、メンデス、金子の4選手でよく戦えているが、大黒柱であるウタカを含め得点への匂いがしない前線に危機感を持っているといったところです。

 

古い話ですが今回のJ1での挑戦は、2006年シーズンと選手構成が似ています。

2006年シーズンは柱谷監督のもとJ2での優勝を引っさげて大きな補強はなく、得点源としてFWアンドレとMFピニェイロを獲得し、あとは角田や手島といった元サンガ選手が復帰してシーズンに挑み、残念ながら降格してしまいました。

第2節には川崎フロンターレに7失点など、プレースピードの違いはサポーターの目にも明らかでした。

 

今回もJ1初挑戦の選手が多く、開幕戦からしばらくはJ1の個・チームとしての速さに圧倒され、大量失点の試合もあるだろうなと心配すると同時に、シーズン後半戦を迎える頃にチームとしてどれだけ成長できているかがカギになると思いながらシーズンが始まりました。

 

そんな心配をよそに、開幕10試合で4勝(浦和・神戸・鳥栖・柏)とJ2を2位で昇格したチームとしては上々の滑り出しをすることに成功し、現在降格圏に近いとはいえ、12位にいることは素晴らしい結果だと思います。

 

またJ1への対応として心配された大量失点も21節までで複数失点は4試合(3節home磐田戦・14節away広島戦・15節away横浜F戦・20節浦和戦)と、守備陣は非常に安定して戦えているという結果を残しています。

 

しかし、そこにはGK上福元が『神』福本とメディアに言われるほどのビッグセーブ連発がかなり反映されており、DF陣が相手選手に後手を踏んでいるシーンは明らかに昨シーズンより多く、J2との個の力の差をはっきりと示されてしまったかなと思います。

 

この上福元の活躍も、個人的には前回サンガがJ1を戦った2008年加入のGK水谷選手の大活躍と被るところがあり、ここまでリーグワースト4位の235本のシュートを浴びているチーム状況が、良くも悪くもGKの大活躍を引き出してしまっているかなと思います。

いやしかし、とにかく上福元選手はいい補強だったということに尽きますね。

 

 

次に、J1チームと12年ぶりに対戦しての感想です。

サンフレッチェ広島、横浜Fマリノス、この2チームについては、10回やってもそうそう勝てそうにないな。と思わされるくらいチームとして何もさせてもらえなかったですね。鹿島もそうかな。

 

個の力、チーム戦術、メンタリティ、チームとしての活気のようなところで、DAZNの放送越しにも強さを感じさせられました。

 

他のチームとの対戦については、一つ転べば勝ちが引き分け、引き分けが負け、その逆も然りといったところです。

 

J1でも戦えていると感じる一方で、前線からの守備がはまらず、J2では少なかった個で交わされて盤面をひっくり返されるシーンも見られ、及び腰になって全体的にチームとしてのポジションが低くなっていると感じます。

 

また、走力が売りのチームであるサンガが前半15分頃から走り負けする試合が多く、特にサイドを変えられた際に中盤のスライドが追い付かず、いきなりDFラインとの勝負に持ち込まれる点が気になります。

 

川﨑や福岡、武田が、「ボールに行かなきゃ・・・」といった具合に頭を下げてからダッシュで後追いする疲弊した姿を見ると、戦術やシステムで何とかしてあげられないものかと思ってしまいます。

 

 

そして現在大問題となっている攻撃面ですが、まずはウタカが前半戦序盤に大車輪の活躍を見せてくれたことは、最高でした!

 

また、個人で点を取ったというより、フィニッシャーを担ったのがウタカというゴールが多く、J1でも頼りになる!と感じさせてくれました。

 

J2時代には相手のビルドアップを自分でかっさらって、自分で持ち込んでゴールもかなりあったので、そこがないのはJ1だなと感じます。

 

京都=戦術ウタカと揶揄されたりもしますが、少なくともウタカが点を取れていた4月については戦術ウタカというより京都の戦術といえたと思います。

他のチームも結局チーム得点王が戦術○〇だったりはよくあることだと思うので。

 

 

ところがです。

11節名古屋戦のウタカのゴールを最後に、19節札幌戦までウタカにゴールなし。

12節から18節までの7試合で2得点(内1点は川﨑戦のオウンゴール)と深刻なゴール欠乏症となってしまいます。

 

サポーターとして何がつらいって、得点の匂いが全然しない・・・・。

問題点としては、こんな感じでしょか。

・ウタカに収まらない以前に、キープできそうなボールが来ない。

・遅攻の状態になると崩せない。特にパス精度に他チームと差があるように感じる。

・ウタカ以外の起点がない。

・サイドを突破してセンタリングまでは行けるが、クロス精度が悪い。

・ボックス内の人数が少ない。曺監督の言葉を借りると「秩序の中のカオス」がない。

・ウタカ以外のシュート意識の低さ≒ウタカへ任せたいようなメンタルがピッチに氾濫している

・ウタカ以外にワントップを張れる選手がいない?山崎はどこへいった・・・。

 

今のこの状態が揶揄される「戦術ウタカ」かと思います。

 

いい意味でウタカに頼っていないと感じる前線の選手は、山田(楓)と中野(圭)、大前、武富の4選手くらいでしょうか。

 

俺がやったるで!みたいな心意気だけで半分くらいは解決してしまいそうな気もしますが、そんな簡単なものでもないんでしょうね。

 

今シーズンの目標はあくまで「残留」、そしてシーズン後半戦の今、チームとしての成長が問われる中、残念ながら右肩下がりの結果と内容です。

 

浮上のきっかけは、個人的には戦術ウタカからの脱却(ウタカが不要ではなく、戦術的な幅を増やすという意味で)と、選手が一人のフットボーラーとしてのメンタル面の成長により実力を発揮できる状態になることかと思います。

 

他の低迷するチームでは夏の補強が着々と進められているようです。

サンガフロント陣もよろしくお願いします!

 

次回は個人の選手にフォーカスして振り返ります。